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第一回 「防災設備で知る大東」

大東町内会 M.H

大東町内にある災害時に役に立つものと注意を要する情報を紹介します。
この資料は毎年行っている防災町歩きのテキストに使います。
防災マップと一緒にご覧ください。

⑴ 災害時に役に立つもの

  1. 町内会館
    町内会館は災害時に対策本部となり、藤沢市の対策本部の対応体制に呼応して立ち上げます。家族の安全が確認でき行動可能な役員やボランティアが参集し、情報班、消火班、救護班などを編成し、町内の被災状況の把握、行政(市民センター)との連絡、支援物資の要請・配給などを行います。
  2. 防災倉庫
    佐藤畳屋さんの前の自転車置き場の奥に2戸あり、災害発生時に使用する種々の資機材を備蓄しています。
    消火・救出用資材(消火器、ジャッキなど)、調理用資材(80Lの大釜、鍋など)、通信資材(ラジオ、トランシーバなど)、運搬用資材(リヤカー、車いす、担架など)、非常トイレセットなど。
    防災備品リスト
    食料と水、携帯トイレは備蓄していませんので各自で7日分(最低3日分)の備蓄をお願いします。
  3. 防災協力農地
    町内会館のAコープ側にある広い空地です。
    災害時に一時避難場所、仮設住宅建設用地、復旧用資機材置き場などに利用します。
    農家の方の協力で確保された空地で、平常時は立ち入りできません。
  4. 遊水地
    大雨の時、雨水を一時的に貯めて少しずつ河川に流すことで、洪水を防ぐ施設です。
    町内会館の北側のサンブリエ鵠沼の敷地内に貯水量60㎥の遊水池があります。
  5. 指定防災井戸
    • 指定防災井戸とは「災害時に市民の生活用水を供給するための井戸」と規定されています。(藤沢市防災井戸の指定に関する要綱(h23.4.1制定、h27.6.1改訂))
    • 町内には10カ所あります。
    • 衛生局の水質検査で飲料には適さないとされています(大腸菌)ので飲料とする場合は煮沸消毒が必要です。
    • 電動式と手押しポンプ式があり、電動式は停電時には使えません。
    • 町内会館の井戸以外は民家の敷地内にありますので、利用する時は、持ち主の了解を得てください
    • 町内会館の井戸は手動式であり、災害時に役に立つでしょう。なお、市民農園の井戸は手動式ですが個人の所有で指定防災井戸ではありません。
  6. 街頭消火器
    写真のように赤い箱に入っています。 町内に20基あり、藤沢市管理の18基には管理番号が付いています。
    火事の時自由に使うことができます。近くにある場所を覚えておきましょう。
  7. 消火栓
    • 水道の給水管に設けられた栓の事で、消火の時消防士が消防ホースを繋ぎ放水します。町内に26ヵ所ありますが、高圧で危ないので我々素人は使えません。
    • 災害時の給水に用いられる地域もあります。(横浜市、東京都)
  8. 防火用貯水槽
    地下に埋設された消火用水槽で、容量20㎥が多いです。
    消火栓が無い場所や、断水・故障時には有用です。町内に6カ所あります。
    道路でよく見かける消火栓と貯水槽の蓋は、両者似ていますが機能は全く違います。
  9. 消防水利
    一言でいうと防火水槽の大型のものです。プールや池なども含まれ、消防法で定めた基準を満たすものです。町内に3カ所あります。(1班サンブリエ鵠沼、2班エクセレント鵠沼、3班サングレース藤沢)
    鵠小や鵠中のプールも消防水利です。
  10. AED(自動体外式除細動器)
    • 心臓がけいれんしポンプ機能を失った状態になった時、心臓に電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。
    • 町内には町内会館と富士幼稚園の2か所にあります。
    • 近くには鵠小、鵠中、藤沢警察署、苅田派出署、本鵠沼駅、駅前交番、のむら医院、宮川医院、ポテンコ児童クラブ、藤沢パークホームズ壱番館の10カ所にあります。
    • 心肺停止時は秒を争う緊急事態です。ある場所を覚えておきましょう。
  11. 公衆電話
    • 災害時は家庭の電話や携帯電話は回線がパンクして繋がりませんが、公衆電話は比較的繋がりやすいといわれています。(過去の被災地の例)
    • 電話ボックスは町内会館の前にあります。近くには本鵠沼駅前と菊池歯科の向い側にあります。
    • 日頃からコインやテレフォンカードを用意しておきましょう。
    • 119番(救急、火事)と110番(警察)はコインなしで繋がります。

⑵ 災害時に注意を要する建造物など

災害時には倒壊物でケガをしたり、通路が遮断される可能性があります。平常時にご家族で確認しておき、そこを避ける避難通路を複数ルート検討しておきましょう。

  1. ブロック塀など
    2018年に起きた大阪北部地震で学童が倒れてきたブロック塀の下敷きになり死亡した事件はまだ記憶に残っている方が多いと思います。
    ブロック塀や大谷石塀は鉄筋や支柱がないと倒壊しやすいので、災害時の避難通路から避けましょう。
  2. 空家
    防災・防犯の両面で近寄らないことが無難です。
  3. 要注意建造物
    大型石灯篭、傾斜電柱など地震で倒壊する恐れがある建造物は、災害時の避難通路から避けましょう。
  4. 通行注意道路:行き止まり
    町内の道路は道幅が狭く、車の通行が多いので、平常時は通勤・通学など歩行時に注意しましょう。災害時にはわずかな障害物でも通行できない可能性がありますので平常時に複数の避難ルートを検討しておきましょう。
    また、行き止まり道路もたくさんあります。災害時に知らないで迷い込むと逃げられません。これも平常時に確認しておきましょう。

以上